桜姫




皆、何故か無言で食べる。


『……適当に作ったからな』


……口に含んだ時にニヤッと笑って言う桜羅…


ドSだ…



隊士も、幹部も全員顔面蒼白したが、一瞬では?みたいな顔した。


「……ぇ?いや、普通に美味しいですよ。」




沖田がもぐもぐ口を動かしながら食べる。



皆もこくこくと頷いている。



「…これで適当なら、本当に作ったら絶対に美味いよな」



永倉がボソッと呟く。




桜羅には、聞こえてなかったらしく、そのまま、部屋を出ようとしていた。





「え?桜羅さん、ご飯食べたんですか?」



『……私はいらん。』



「「は?」」


たまたま、聞いていた土方と、沖田が間抜けな顔をしている。



声には出さないが、全員目を見開いて驚いていた。




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