桜姫







そして、隊士も皆食べ終わった所で近藤さんが口を開く。





「えー、大体の者は知っているだろうが、女中兼一番隊隊士兼総司の小姓の桜羅君だ!」



隊士は、ざわつきながらも、近藤さんの話を聞いていた。




『……よろしくお願いします。因みに女です』






………………







「「「はぁぁぁぁあああ?!?!」」」




隊士は、皆めちゃくちゃびっくりしていました。








「よろしくおねがいしますね!桜羅さん!」




ひとりの隊士が、私にも屈託のない笑みを向けた。

「俺らも!稽古して下さい!」

「俺も!」

「僕も‼」


次々と隊士が、挨拶をしていく。




『……よろしくお願いします』




私も、皆に向かって微笑んだ。



……暖かい所だと、確信した。





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