桜姫
日常
「桜羅さーん!」
『……何、沖田。』
騒がしく私の部屋に入って来る沖田。
「貴女の私物買いに行きますよ!」
『は…ってぅあ!!』
沖田はニッコリ笑って座って居る私の腕を引っ張って立たせる。
「此処の着物凄く良いですよ!」
『……へぇーそうなんだー。』
「…棒読み過ぎですよ…」
沖田は少し呆れた様に私を見た。
イラっとして睨みつけると、ヘラヘラ笑って店に入って行った…
……此処で買うの決定なのか。
入る気になれず、ボーッと店を眺めてると、沖田が出てきた。
……めちゃめちゃでかい風呂敷もって。