桜姫
『………クソが…』
桜羅がこれまでに無いほど低い声を出して睨む。
「…はっはっは‼面白い小娘だな」
『誰が小娘じゃ』
少しキレ気味に桜羅が呟く。
「ははは。
俺に逆らうとは凄い女だなぁ」
『ふん、褒められても何も嬉しくない』
桜羅は、体の事などの元凶の芹沢にふんっと鼻を鳴らした。
「はははっ‼
気に入った。酌をしろ。」
『…は?』
「芹沢さん、すみません。これから桜羅は働くんですよ。」
沖田が桜羅の肩を抱いて自分の体に引き寄せる。
「……じゃぁ、明日にでも皆で宴をしよう」