檸檬の変革
君が僕を見つめた。それは僕自身に向けられた眼差しだった。

君はゆっくり自分の言葉を確認する様な感じで話始めた。


君には今も忘れられない愛していた人が居て
僕にその人を重ねていた事。

これ以上僕を重ねて見てしまう酷い行為が僕や君自身を傷つけ誰も幸せになれない事。


君は今にも零れ落ちそうな位瞳に涙を浮かべて話してくれた。


全てを打ち明けた君は俯いた。肩が微かに震えている


僕は実はもう君にかける言葉を用意していたんだ。
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