檸檬の変革
私はもう直ぐ君の前から居なくなる。
本当はね、怖くて、怖くて、いっそのこと君に打ち明けて泣いてしまえたらどんなに楽になるだろう。

でも、駄目。きっと私の事を知った君は永遠を見せてはくれないだろう。
優しい君だから。

私の最初で最後の私のプライドだから。
言わないことで私は君の笑顔を守りたいから。


夜もし、寝てしまったら永遠に目覚めないかもしれない恐怖に震えていても、君の笑顔を思い出すと、落ち着くの。


私が突然居なくなったら、きっと君は気付かなかった事で自分を責めるよね。
君は優しいから。


ごめんね。

ごめんね。


置き去りにされるのは辛いけど、
置いて行かなければならない私も辛いです。


私頑張ったよ。


最後まで君の笑顔を守ったよ。


褒めて欲しいな。
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