檸檬の変革
空から真っ白い雪が舞い落ちて来た。

ヒラヒラ舞い落ちる無数の白い雪。

君は雪が大好きだったね。

雪が肩に落ちた。

沙羅が僕に手をかけた感じがした。

ふと周りを見た。

幸せそうな笑顔。

僕は何をしてるんだ。

沙羅が僕を誇りにしていると言っていた。

今の僕を見たらきっと沙羅は怒るだろう。

僕は進まなきゃ駄目だよね。

ゴメンね。

気づくのに5年もかかったよ。

もう、大丈夫。


この雪が止む頃には、僕は君と一緒に居た僕になっているから。



僕は無数に舞い落ちる雪の中を家路に向かい歩いた。


何処からかクリスマスソングが流れていた。





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