檸檬の変革
その日を境に僕達は休み時間で通り過ぎる時に軽く手を振ったり、目が合うと笑いかけたりする様になった。

君は相変わらずポーカーフェースだったから当然質問攻めは僕に集中した。

僕は有頂天になって答えてた。


そんな時君の悲しい噂を聞いた。

君には忘れられない人が居て、今でも忘れていない事。


僕は一瞬で深海の底に堕ちた………。


そして、君を見た。


君の見るモノを見て、君が何を捜しているのか僕も捜してみた。


それで気がついた。
君が僕を見つめるのは僕の中に居る僕じゃない誰かの眼差しを捜している事を。


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