檸檬の変革
私は君に言わなければならない大事な事がある。

私は学校ではかなり浮いた存在で何時も1人だった。
その事は別に大した問題でも無いし、学校に何も期待して無いので正直どうでも良かった。

それより私にはもっと大切な事が外の
世界にあったから。

だから君が私に声をかけて来たことが少し驚いた。
そして、もっと驚いた事は面影や雰囲気が
私が忘れたくて、忘れる事が怖い人に似ていた事だ。

私今でも忘れていない。香り、声、仕草、クセ
些細な事迄怖いくらい何一つ忘れていない。


だから何時もなら即答で断っていた告白も、
自分自身お茶をしよう何て思わず答えた自分に驚いた。


君が私に笑いかけたりする度に胸が苦しくなった。
君を騙している様な罪悪感に襲われた。


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