檸檬の変革
ドナーが見つかってから僕は瞬く間に時間が過ぎて、移植手術当日になった。


手術の前日、看護士が安定剤を出してくれたが断った。

変な気分だったのは確かだ。
何処か他人事の様に冷静だった。
僕はこんなにも不感症だったのかな?


パソコンを取り出し、夢魔の人物の写メを見た。
画像を保存していたのだ。

彼女はどんな気持ちで夕陽を見て、何を決心したのだろう。


暫く画像を眺めてから、眠りについた。



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