◇ 宝石  ◇

過去



あたしには、絶対に仲間と離れたくない理由があった。


5年生の頃___________


あーあ…

美佳ちゃん引っ越しちゃって友達いないし…

つまんないなあ…


「麻緒ちゃん!!今日の放課後一緒に遊ぼ!」


「うん。」



________華南ちゃんかあ…

まあいいや。



その日、何故か華南ちゃんだけじゃなく、数人の女子と遊ぶことになった。


まあ、それでもそれなりには楽しかった。


_______次の日



「麻緒ちゃん!」

「麻緒ちゃあーん★」

「ねーねー、梁取さん!」


朝から5・6人の女子が集まってきた。

あたしは、わいわいやるのはそこまで好きな方じゃない。


だんだんうっとおしくなってきたのもあるし、


その時は風邪気味でゆっくり休みたかったのも会っただろう。


「うるさいなあっ!!」


「何それ…。」

あっ…。


「あっ、えっと…。」

「最低。」



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