【短編】ヒミツの図書室
「まひろー、次移動教室だってー」
「えーマジでー。今行くー」
用意を持って、教室を出る。
すると、まん前には、見たことのある容姿をした男子の姿。
間違いなかった。
別クラスだったから分かんなかったけど……
あれは神宮司。
「おいっ」
どんっと、神宮司の肩を叩く。
するとヤツは無気力にも、フラフラとこけかけたのだ。
「なんだ、お前か………」
「なんだとは何!!」
そしてわたしは、あの事を口にする。
「アンタ、なんで今日図書室来なかったの?」