アンジュエールの道標

「喰っていいならわしが」

「えっ? きゃあ!」

「抜け駆けはズルイ。私にも一欠けら」

「待て! 万里は俺んのだって!」


白夜さんにキスされそうになって、ユズハさんには指を舐められて、ハルには抱きしめられて。


「おやおや、みんなはしたない。お行儀よくして紅茶でも飲もう? ね?」


ここは『アンジュエール』。

決して喫茶店では無いのだけど、ある意味、どこよりも居心地がよかったり。

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