アンジュエールの道標


コンコンッ


ノックしても返事はなくてそっとドアを開ける。


「失礼します」


声までかけたけど返ってくる声は無くて。

保健室には誰もいなかった。

カーテンを開けてベッドを見ても人は居なくて。


「……いい、よね」


私は真っ白なシーツに体を滑り込ませた。

お日様の光をカーテン越しに感じる。

暖かくて、気持ちよくて。



気が付いたら夢の中に居た。



< 13 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop