アンジュエールの道標
第3話

覚めない夢


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「こんにちは」

「……」


ある日、突然彼は現れた。


「朝比奈永久といいます。こちらは猫の白夜」


銀色の髪に闇色の瞳、腕に抱いてる猫はふさふさで真っ白だった。


「可愛い猫ね?」

「そう? 最近太ってきて、痛っ!」


ぺしりと尻尾で頬を叩かれて顔を歪める永久さん。

なんだかおかしくてクスクスと笑ってしまった。

< 177 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop