アンジュエールの道標
「し、仕方ねぇだろ!? 俺だって寿命が間近だったしやりたいことがだなぁ」
「ならさっさと人喰って猫又に化けなさいよ!」
「ばっ、馬鹿っ! そんな簡単にいくわけねぇだろ! こっちはちゃんと人選ってやつを」
「だからって死んだら意味が無いでしょう!?」
「あそこで俺に花瓶が飛んでくるって誰がわかるよ!?」
「何のために黄金律の身体の守護者やってんのよ!」
「だからだなぁ! 死んでも俺はこうして――」
彼らの会話に、段々頭が痛くなってきた。