アンジュエールの道標

そういって永久さんはニコリと笑う。


「ちゃんと取り返してあげる」

「……うん」

「だからもう変なのと契約なんてしちゃダメだからね?」

「……別にしたくてしたわけじゃ」

「いいね、ユズハ」

「……はい」


まるで借りてきた猫、ではなくて彼女の場合は狐?

なんて事を考えてたら、


「なに?」

「い、いえ、なんでも」


思いっきり睨まれた。

彼らには心の中を覗ける能力でもあるのかしら?

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