アンジュエールの道標

「猫又候補の身体じゃ、力があってしかるべきだろう」

「うん、やっぱ俺って凄かった!」

「言うとる場合か!? お前がしっかり自分の体の管理をしておればっ」

「魂だけでも逃げたんだから褒めてよ!」

「うんうん、ハル偉かったね~」

「偉くないわっ!」


このくだらない会話、いつ終わるんだろう? なんて緊張感もなく眺めていたら、


「えっ?」


いきなり、目の前が真っ赤に染まった。

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