Voice of the soul
Eizi,side
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「えいじー
またサボるのか?」

『あぁ…保健室って言っといて』

「りょーかい!!」


俺はこの春高校三年生になった。
俺には親父がいない…
8年前に病気で死んだ

この学校でその事を知っているのは
秋夜(しゅうや)だけだ。

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誰もいない屋上
まだ肌寒い風が吹いている

「~♪」

『!?』

鼻歌が聞こえた
誰もいないと思っていた…

「えいじくん?」

『何で俺の名前知ってんの?』

「だって…」

「秘密♪」

『…は?』

「秘密なの!!」

『まぁいいか…
お前何年??』

「3年だよ」

『なん組?』

「三組」

『隣じゃん…』

「うんっ!!」

『うんって…』

「サボっちゃダメだよぉ!!」

『お前もサボってるだろ』

「お前じゃないもん!!
りさだもん!!」

『…はいはい』
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