密フェチ†眠れる恋の…
スリーピング・ビューティー
最近---
私は眠りが浅くて…
変な時間に眼が覚めてしまう。
なんだか、絶えず胸の中がモヤモヤとして、落ち着かない。
ベッドの中で鬱々としているよりマシかと、始発でオフィスに向かった。
私が勤めているのは小さな法律事務所。
夢を叶えるために、勉強三昧だった学生時代。
そのせいか、気を紛らわせる手段が仕事以外思いつかないのが情けない。
私は預かっている鍵を使って、まだ仄暗いオフィスに足を踏み入れた。
荷物を自分の席に置き、ブラインドを開けるために部屋を横切る。
「…ぇ、…?」
パーテーションで区切られた空間。
開け放たれた扉の奥、応接セットのソファーに横たわる人影。
「---…所長?」
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