c-wolf
c-wolf。

姿、形、性別、髪型、体型、なにもかも不明。

特徴も不明。

誰もみたことのないもの。

人間なのかも分からない。

噂では、本当の狼、という話も持ち上がっていた。

そして、そのc-wolfが活動し始めたのは丁度一年前。

初めに殺したのは、ドン・シューツルという一年前のこの国でもっとも極悪非道人だったとされる男だった。

そんな男を、いともたやすくc-wolfという謎の物体は壊したのだ。

ドン・シューツルをみて、殺された人を見慣れているといわれたPOLの人々でも顔をそむけるほどひどい有様だったそうだ。

そして、c-wolfの特徴的な殺しは―――

人間であることを忘れられるほど無惨な姿になり果てるように刻まれ、肉が飛び散り、腸が器用に極悪非道人が持っていた刀を壁に刺した釘のようになっている状態にかけられているのだ。

そして、その壁には大きくc-wolfの文字。

しかも、その文字はその殺した人の血で書かれたものだそうだ。


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