c-wolf
意地、張ってんのかもしれない。


でも、なんか、すごく悲しいからそれを隠そうとしている自分がいる。


こういうことは、今回が初めてじゃない。


最近はこうやって仕事で話すことがなくなった。


その度に、仕方ないって思ってきた。


僕はCを好きになりすぎたんだ。


浮かれれば浮かれた分だけ、返ってきた虚しさは、でかい。


泣きたいような気もするけど、ここで泣いたらもっと虚しくなるのは分かり切ってる。


でも、こみ上げてくる感情はどこかにぶつける他なくて。


目の前にあった紙を破り捨ててみたけど、何も変わらない。


それに気づいたらそれまで以上の虚しさが押し寄せてきて、崩れるように散った。


助けを求めるように伸ばした手に亮が触れて、この虚無感から逃れたくて、亮の隣で一緒にゲームをみていた。


こうやって無になったら、リセットできるはずだから。


そうすればまた明日から普通にいられるはずだから。


亮を逃げ場にするなんて、後ろめたかった。


後ろめたい気持ちで亮の隣にいるのも、心が痛かった。


そう思いながらも、やめようとは思えなかった。
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