四角関係



すると私の存在に気づいたのか
こっちに近づいてきた


私の近くへ来ると 
やっと
向こうから話しかけてきた


「夏生だよね?」


金髪の男が
間違ってたらどーしよう
とゆわんばかりの顔で
不安そうに聞いてきた


私が
そうだよ
と言うと
啓太はホッとした顔をして



「よかったあー
間違ってたらどーしようかと思ったあ」


でしょうね
話しかけてきたとき
顔にそう書いてありましたよ


「俺は北見淳平(キタミジュンペイ)!
よろしくねー♪じゅんって呼んで!」


黒髪の男は淳平というらしい


「よろしくね!」


じゅんは意外と話しやすくて
啓太は人見知りのようだ
最初に話しかけてきたときくらいしか

会話をしていない



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