趣味共同体 (停滞中)
「嘘だよね?夏バテする程まだそんなに暑くないよ?」
「うぅっ………。」
「もしかして、彼方の事?」
「・・・・・。」
なんで分かっちゃうかな………
「なにも言わないとこ見ると、図星だよね?話し聞くよ?」
あたしは、もう黙っていられなくなり昨日までの出来事を話した。
「そっか……。ななおちゃん、これだけは言えるけど絶対浮気はないと思うよ?」
「絶対?」
「そっ、絶対に。だって彼方さ、俺に見せたくないくらいにななおちゃんの事、好きなんだよ?だから、浮気なんてしないよ。」
「えっ?」
よしお先輩を見ると、今までのチャラついた笑顔じゃなく、ふわりとした優しい笑顔でそう言ってくれて
なんだか、とてつもなく安心させられる
また、いつものチャラけた笑顔に戻り
「もし、ななおちゃんが泣かされる様な事があったら、その時は俺が彼方を殴ってあげるよ。」
「じゃあ、その時はお願いしますね。」
あたしも笑いながらそう答えた。