家族ノ絆ヲモウ一度

親は心配なので・・・。

(あの世)

「正嗣~!ただい・・・ま…クシュン!」

正嗣の前にいたのは、尻尾が2つある黒猫。

部屋に入るなり、黒猫は、女の子に変わっていった。

「月見ちゃんおかえり!うわ!びしょ濡れ。」
「風邪引いたかも・・・クシュン!」
「あの雨じゃねぇ・・・」

正嗣は、月見の為にタオルを出しながらこう続ける。

「で、どうだった?」

月見はタオルで頭を拭きながら見てきた現状を話し始める。

「特にトラブルは無かったよ。強いて言うなら、火燐が椿ちゃんにべったりって感じ。」
「そっか・・・ちょっと心配になってきたな~。椿が。」

正嗣は、不安そうな顔をしながらコーヒーカップに口をつける。

「そこは、緑涼ががっちりガードしてるよ。」
「緑涼、よくやった!ちょっと安心かも。」

正嗣は思わすガッツポーズをしてしまった。月見はその光景を見ながら少し笑ってしまった。


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