家族ノ絆ヲモウ一度
「痛い!!何するべ!!痛いべ!!離せ!!」
「お前が起きないから悪いんだよ!!!!」
風燕はそういうと、階段の上から思いっきり火燐を投げた。火燐はとっさに受身になると、綺麗に着地を決めていた・・・。
「荷物!!荷物は?」
「もう椿が持ってった!!」
「椿ちゃんいたの?」
「いたよ!もう車の中!」
「早く行かなきゃ!!」
そういいながら、火燐はそそくさと靴を履くとさっと玄関を出る。
「あいつ・・・毎年これだ・・・疲れるわ。」
そういいながら、風燕は戸締りをした。