家族ノ絆ヲモウ一度
「そうなんですか・・・。」
「正嗣様が最後に来られた際に、これを・・・」
文乃は胸元から一冊の小さな封筒を取り出した。
筆跡は、明らかに父のものだった。
「もしここに娘が来たらこれを渡してほしいと・・・」
「いつ・・・親父はいつここに・・・」
「去年のこの時期だべ。」
椿達の会話に、緑涼が割ってはいる。
「おらと禮漸と文乃は、正嗣が病気だったことは知ってた。あと、凛香も。もう助からないってことも知ってたべ。」
「このお手紙は、正嗣様から椿様にとお預かりしていたものです。それと・・・」
文乃はもう一つの封筒を胸元から出した。さっきの封筒より少し大きめで取り出すときにガサッと音がしていた。
「正嗣様が最後に来られた際に、これを・・・」
文乃は胸元から一冊の小さな封筒を取り出した。
筆跡は、明らかに父のものだった。
「もしここに娘が来たらこれを渡してほしいと・・・」
「いつ・・・親父はいつここに・・・」
「去年のこの時期だべ。」
椿達の会話に、緑涼が割ってはいる。
「おらと禮漸と文乃は、正嗣が病気だったことは知ってた。あと、凛香も。もう助からないってことも知ってたべ。」
「このお手紙は、正嗣様から椿様にとお預かりしていたものです。それと・・・」
文乃はもう一つの封筒を胸元から出した。さっきの封筒より少し大きめで取り出すときにガサッと音がしていた。