“愛してる”の、その先に。
“僕は本気だったよ。
真奈美を、愛してる”
昨日廣瀬さんにそう言われて、
私は初めて気付いたことがある。
気持ちなんてない関係だと思っていたけど、
私も、彼のことを愛していたのだと。
どこか頼りなくて、だけどとても優しい彼に、私はたくさん救われた。
だから、なかなか離れることが出来なかった。
気持ちがないと理由をこじつけて、見てみぬふりをしていただけなんだ。
「あっ…」
村井が私の胸を舐めながら、ショーツの横から指を滑り込ませた。
自分が思っている以上に濡れていて、指を動かすたびにぴちゃぴちゃと音をたてる。
「はぁ……やべ…早川さんのここ熱い……」
耳元でそう囁きながら、村井は指をゆっくり中へといれていく。
「はぁ…待って、指は…」
「痛いですか?じゃあ…」
「きゃっ…」
村井は私の身体を、床に寝かせた。
そのまま私の脚を抱え込むようにして、その間に顔を埋める。
「やっ、あっ、やだっ……」
熱い舌が、敏感になったそこに触れた。
まるで電流が走ったみたいに、身体が反応する。
…熱い。
身体の奥から、熱が溢れて止まらない。
「…やだ、もういいから…
もう舐めないで、お願い…」
私は切なさのあまりそう懇願した。
今にも意識が飛びそうで、朦朧とする。
「イって良いのに…」
「嫌。私ばっかりこんな…
村井も、一緒に……」
私は村井の熱く大きくなったものにそっと触れた。
手の中で、ドクドクと脈を打っている。
「村井だってこんなになって……
良いよ、もう挿れて…
全部、村井のものにして」
私は村井のを、自分のところにあてがった。
「あぁもう…反則ですよ早川さん。
そんな風に言われたら、俺優しくする自信ありません…」
「優しくなくていいよ。
そんなんで傷付くほど、私はヤワな女じゃないから」
ゆっくり、村井が挿入してきた。
その動きがもどかしく、だけどどんどん波が押し寄せる。
「あっ、はぁっ…」
「あ、ダメだ…俺のがすぐにいきそう…」
村井が私の上で、切なそうに顔を歪めた。