Perfume...
静まり返った部屋で、もう一度彼の顔を覗き込んだ。

うん、確かにいい男だけど。

でも、まだ頭の整理がついていない。


「んー……、悩む」


そうつぶやくと、彼が目をパチリと開けた。


「……え?!……ここ」

「私の部屋だよ、ユウくん」

「……俺。え……ユウ……くん?って!!俺、なんか言った?」


……どうやら酔いが覚めてるっぽい。

まぁ、なんだかんだいって、生ビール1杯の酔いだからね。

だけどちょっともったいない……ような。


「うん。私がチーちゃんで、あなたがユウくんでしょ?」

「う……わぁ。ヤベ……ぇ」

「かわいかったよ。ユウくん」


起き上がった彼がにこっと笑った。

でも……さっきまでの表情と違った。


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