Perfume...
あのユウくんが、この月島ユウト。

でも、何も変わってなくて、すごく変わってる。

どっちが本当の彼なのか。


「チ……ヒロ……」


こんな場面で『チヒロ』と呼んだ。

だけど、ちょっと。

確かに、石野ユメと交わしたイサムのセックスを『自己中』と言い放った男だ。

彼によって自由に操られる身体。

これが、『二人の』セックス……。

自分の身体が自由に操れない以上に、声だって思うように発せない。


「変な男に……引っ掛かりやがって」

「ユウ……」

「声、我慢したら許さねー……」


って、なんでいきなりSキャラ。

あー……、もうだめ。

下着の上からまさぐる彼の指がもどかしくて、早く、全部、って感じてしまった。


「早く……」

「早く何?」


わかってるくせに。

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