Perfume...
同居か同棲か


「じゃあ、ユウくん。早めに引っ越し準備始めなさいね」

「はい。すごく助かります。それより、おばさんのご飯、ホント美味しいです」

「あらあら、まぁまぁ。ユウくん、そんなお世辞が言えるようになったの?それにしても、この家にこんなイケメンが来ると思うと、うれしいわぁ」


朝の食卓に家族8人と彼。

お味噌汁と、おつけもの。

それから卵焼き。

昨日、あのまま彼は我が家に泊まった。

父と母に挨拶をしたあと、父が彼を、お気に入りのスナックに連れて行くといって、二人で夜の街に消えて行った。

帰ってきたのは夜中の3時。

酔っぱらった父と、一滴も飲まずに父をおぶって帰ってきた彼。

そしてなぜだか、二人の間で彼は私たちの家に同居することに決まっていた。


「もういっそ、このままチヒロをもらってくれない?ユウくん」


母のおバカな発言におもわずお味噌汁が鼻から出そうになった。


「ちょっと!お母さん!!てか、ちょっとぉ。一緒に住むとか、会社とかにもどうすんのよ!!」


てか。

昨日の状況から言って、一緒に住んだら、私。。。。。

確実に、彼を好きになってしまう。

……そして、5人の妹たちは?

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