Perfume...
そういって彼は先に会社に向かった。

何かめまぐるしい24時間だった。

イサムの浮気現場に直面したり。

彼に再会したり。

一緒に住むことがきまったり。


「それよりチヒロ姉、昨日、ユウくんとヤッた?」


四女のジュンの言葉に、めちゃくちゃ焦ってしまった。

けれど、余裕ぶって答えた。


「何言ってるの?ユウくんと私はただの幼馴染よ!そういうんじゃないから!」

「ま、どっちでもいいけど。てか、父さん、ユウくんの部屋、どこにすんの?」


そんなジュンの言葉に次女のサツキが答えた。


「私、一緒でもいいよ~。だって部屋余ってないし、ユウくん、イイ男だし」


そんな、明らかに却下されるであろうサツキの言葉を聞き流そうとしたのに。

「そう?じゃ、サツキの部屋ってことで」

と、母。


「ちょ……!!!!それはダメっ!!」


思わず叫ぶと、母と5人の妹。

そして父までも私を見つめてニヤリと笑った。


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