Perfume...
ていうか。

心なしか、顔が怖いんですけど。

他の3人も、顔がこわばってしまった。

どうするのよ、この雰囲気……、と思っていると彼が言った。


「あー……、だが、社内に広がるといろいろと仕事に支障をきたすこともあるだろうから、このことは営業企画部内の秘密ってことで。みんなのこと信頼してるから。ヨロシク」


彼の言葉で一瞬にして、こわばった雰囲気が和やかになった。


「マジっすか!!絶対秘密にします。つーか、チヒロさん狙いの男が現れたら俺らでどんな手段を使っても阻止するんで、月島さんは安心して仕事を進めてください」

「俺もです!」

「俺も!!」


すごい。

あっという間に、営業企画部の輪が出来上がったのを確かに感じた。

なんていうカリスマ性。

生まれ持ったものなのか、計画的なのか。

あとで彼に聞いてみたい。

その場の雰囲気にに安心して、ふぅ、と一息ついた。

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