Cotton Candy【ベリカ限定】
まるで、あたしの気持ちが伝わったみたい。


【雅】


震えている携帯のディスプレイに表示された名前を見て、自然と笑みが零れた。


あたしは通話ボタンを押して、ゆっくりと口を開いた。


「雅……?」


「あぁ、おはよ」


耳に当てた携帯から聞こえた声に、胸の奥がキュンと鳴いた。


「おはよ」


頬が少しだけ熱くなっていくのを感じながら、小さく言った。


すると、雅が小さく吹き出して笑った。


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