Cotton Candy【ベリカ限定】
「中……入る……?」


あたしはドキドキする気持ちを必死に抑えて、控えめに訊いた。


雅はあたしから体を離すと、首を横に振った。


「いや……。こんな時間だから迷惑じゃん」


「大丈夫!今日も、親いないから!」


雅の言葉に、すかさず強く返した。


「じゃあ、ちょっとだけ……」


彼は柔らかい笑みを浮かべて、優しく言った。


「うん」


あたしも笑顔で頷いて、雅を家の中に促した。


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