Cotton Candy【ベリカ限定】
雅の言葉がすごく嬉しいのに、何故か切なさが込み上げて来る。


「あたしも……」


鼻の奥に鋭い痛みを覚えたあたしは、それだけ言うのが精一杯だった。


色んな感情が入り混じって、涙が溢れ出しそうになったけど…


それをグッと堪えて、微笑みながら顔を上げた。


雅もそんなあたしに応えるかのように、優しく微笑んだ。


「あ、靴脱がないとな」


「そうだね」


あたし達は顔を見合わせて笑った後、靴を脱いだ。


< 434 / 575 >

この作品をシェア

pagetop