Cotton Candy【ベリカ限定】
身支度を整えたあたしは、雅の家に向かった。


歩きながら空を仰ぐと、今のあたしの心とは違って、鮮やかなスカイブルーが広がっていた。


一直線に飛んでいく、飛行機。


綺麗な青空を、飛行機雲が二つに割った。


視線を戻し、日に日に冷たさを増す風に秋が深まっていくのを感じながら、ゆっくりと歩く。


この角を曲がると、雅の家。


その途端に緊張感に負けてしまいそうになって足を止め、深呼吸をしてからまた歩き出した。


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