【短】白い幸せを君に
健ちゃんがビックリして、目がビー玉みたいにまん丸になる。


「オレが恵の事嫌いになるワケねぇじゃん!何言ってんだよ!!」


「だって健ちゃん………いつも優しいのに、今日怖いんだもん……恵の事嫌いになったからでしょ?」


泣きながら恵が言うと、健ちゃんは「あっ……」と呟いた。


そしてお部屋にあったティッシュを取って、恵の涙を拭いてくれた。


「ごめん恵。違うから………違うから泣かないで?」


あっ……ちょっと優しくなった。


恵がコクンと首を縦に動かすと、健ちゃんは恵の手を引っ張って、一緒に床に座った。
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