a secret princess
第一章
姫様
「絢芽(ayame)姫様!またどこに行ってらっしゃったんですか!」
そうやっていつものように彼は騒ぐ。
「外よ、そーと。わたしにだって色々あるの」
「しかしですね、殿様もご心配なさっていらっしゃるのです。それに」
「はいはい、わかったからもう行ってくれる?」
お父さまの家来の忠良(tadayoshi)は
しっかり者で私をいつも心配してくる。
どうせ私に何かがあったら お父さまに顔が上がらないだけだろう。
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