a secret princess






希更さんの使いは颯爽と部屋を出て行った。



しかし、しばらくしてからも、

使いが帰ってくることはなく、

そのかわりに廊下を駆け回るような騒がしい音だけが聞こえてきた。






「なんだか騒がしくない?何かあったの?」


「…姫様にお話しできるような内容ではございません…」


「あら…そう。私はいつだってあなたの味方よ、希更さん。話してくれたらなんでもするわ。」





ちょっと姫らしく振舞ってみた。


本当はこんなキャラじゃないんだけど。


たまには姫らしく、っていうのも必要よね?





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