a secret princess
「眞田城は我々、周泰組 (syuutai gumi)が乗り取った。君らにはこっちに来てもらおうか。」
若い、黒い袴を着た男が堂々とそういった。
乗っ取ったあ?!
それに周泰組…聞いたことあるわ。
たしか…
「周泰組かあ、おもしろい。
だが絢芽さまと希更さまをお渡しするわけにはいきませんね。」
「お渡ししてくれなきゃ困るんだよねー。
ま、どうせ渡してくれなくても殺されちゃうけど。」
そうだ、周泰組と言えば だれでも殺す悪魔組。
おじいさまと忠良のお父さまを暗殺した組じゃない。
こんなことを忘れていたなんて…
でも…殺される気はこれっぽっちもない。