a secret princess





「た、忠良!大丈夫だったの?けがはない?」



「はい、私は無事です。

何より、姫様を1人にしてしまって申し訳ございませんでした。」





忠良は私に手を貸し、立たせてくれた。

彼は私に安心感を与えてくれる。

だからいつも彼だけには素直になれた。




「のえる、帰るわよ。護衛が着いている彼女にもう用はない。」



「へえ、御嬢さん、姫様なんだ。

どうりで長い間走っていたのに着物が着くずれしてないんだ。

さすが一流のお嬢さま。」







< 27 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop