LOVE☆BATTLE

……気づいてないの?

それとも……あたしなんかに興味ない?

あたしの事、好きじゃない?

だとしたら……凄く悲しい。

ねぇ、輝くん。

どうしてあたしと付き合ってるの?

そんな時、

「里依~。 俺と遊ぼっ!」

あたしを呼ぶ声がした。

それと同時に、肩に重みを感じた。

振り返ると……そこには、もう1人の幼なじみ。

桜宮恭平の姿があった。

「ほらっ、行こっ!」
「えっ!? きょっ、恭平!?」

彼に腕をぐいぐい引っ張られ、あたしは自然と輝くんの元から離れてしまった。

恭平のバカーッ!!

廊下に出たあたし達。

そのまま恭平は、あたしの腕を掴んだまま歩いていく。

……教室を出る時、背中に感じた痛い視線。

あれは、誰のモノ?

< 12 / 66 >

この作品をシェア

pagetop