LOVE☆BATTLE
「……と言う訳だ。 文句は旭に言って」
校舎裏にいるあたしと恭平。
恭平から聞いた、あたしを連れだした理由。
どうやら旭は、作戦②をこっそり実行していたみたいです……。
作戦②は、“ヤキモチを焼かせて、里依ちゃんにゾッコン♡輝くん”作戦だそうで……。
相変わらずのネーミングですね、旭さん!
んで、相手役に使いやすい恭平を使用したそうです。
輝くん……ヤキモチなんか焼くのかな?
「一応……ありがとう?」
「いえいえ。 お礼は駅前のカフェのクレープでいいから~」
「えぇっ!?」
「スペシャルだぞ、スペシャル! じゃあな」
それだけを言って、恭平はどこかへ行ってしまった。
駅前のカフェのスペシャルクレープって高いんだよ?
おまけにクリームいっぱいだし……。
……まぁ、甘党の恭平にはぴったりかもね。
「あたしじゃなくて旭に言ってよ」
1人でそう呟いた。