ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「ん?
おまえ、どうした?
急に赤くなって」


ボボボボボンッと顔が、火がついたように熱くなった。


「あ?
まさか……。
男に追い回されて、熱でも出たか?」


男は小声で心配そうに言って、壁についていた片手を、スッとあたしのおでこに移動させた。


ひんやり冷たくて、大きな手……。


そう思ったのと同時に、悲鳴が出た。


「キャァァァアアッ!!」

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