ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「バカッ。
黙れっ!!
見つかるぞ」


男がそう言って、あたしの体をギュッと抱きしめるのと、


「今、ここで女の悲鳴が聞こえたっ!!」


「心優ちゃん!?」


音楽準備室のドアがバンッ!! と開くのが同時だった。


「……あれ?
心優ちゃん?」


「おかしいな……。
いねぇし……」


そんな声が、ドア付近で聞こえる。

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