ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
謎だらけ、疑問だらけ。
「……おまえ。
これ、かけてろ」
五十嵐くんがスッと足を止め、ジャケットを脱いだかと思えば……。
「……えっ!?
なんで……?」
あたしの肩に、脱いだジャケットを羽織らせた。
場所は、さっきとあまり変わらない、プールサイド。
おまけに、春だというのに、今日の日差しはけっこう強い。
だから、ノースリーブワンピのあたしでも、全然寒くなんかないのに……。