ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
初めての好きと、さようなら
「へぇ……おまえ。
俺のこと、好きだったんだ?」
五十嵐くんの切れ長の綺麗な目が、スッと細くなる。
口端がツイッとあがって、ニヤリと意地悪な笑いがこぼれ……。
五十嵐くんは、あたしの鼻の頭を、2度ほどつついた。
「つか、おまえ。
つい最近、男はキライとか言ってなかった?」
「……あの……。
それはっ……」
「そのわりに。
俺に落ちるの、早くねぇ?」