ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「だからっ。
あの……。
今のは……」


慌てるあたしをニヤニヤ見つめ、後ろに倒れながら、五十嵐くんはベッドに両手をついた。


「ふーん。
青柳心優さんは。
男は全員、大ッキライだけど。
この俺は。
五十嵐煌だけは、大好きだってこと?」


あごをツンと上に向け、半開きの目であたしを見つめ、意地悪さに輪をかける五十嵐くん。


“大好き”ってところだけを、やけに強調して、あたしの顔を赤くさせる。
< 309 / 447 >

この作品をシェア

pagetop