ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
あたしの髪を離してあごに手を当て、五十嵐くんは、鏡越しにあたしと視線を合わせた。
「誰かここに来させるから。
髪、アップにしといてもらって」
「あ、のっ……」
鏡の中の五十嵐くんに呼びかけてるのに、五十嵐くんはくるりと、あたしに背を向けた。
「じゃあ、俺、戻るわ」
「五十嵐くんっ……」
「パーティの主役がいなくても、誰も困らねぇけど。
長い時間いないと、ヤリすぎだろって思われるから」
「誰かここに来させるから。
髪、アップにしといてもらって」
「あ、のっ……」
鏡の中の五十嵐くんに呼びかけてるのに、五十嵐くんはくるりと、あたしに背を向けた。
「じゃあ、俺、戻るわ」
「五十嵐くんっ……」
「パーティの主役がいなくても、誰も困らねぇけど。
長い時間いないと、ヤリすぎだろって思われるから」